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本当にあったあなたの知らない世界4 <2008/8/7 木曜日>

 読者の皆様今晩は…

今日から立秋、まだまだ残暑厳しいですが、今週も怪談で熱帯夜を乗り切りましょう~。

さて先週は、見える後輩「霊能者M君」の話でしたが…

M君は、アレな人は普通の人間と同じように見える、しかしすぐに区別できると言います。

同じく見えるのに、違いがすぐわかる…それってどーゆーこっちゃ?

いったいアレな人たちは、いったいどうゆうふうに見えているのでしょう?

とゆーわけで、ワタシの体験談です。

しかし、見てしまったのは後にも先にもこれっきりですので、

出来るなら見間違いであって欲しいと未だに思ってるわけですが…

当時ワタシが働いていた、某バイク用品店の常連客の一人に、Tさんという方がいました。

そのTさんの奥様が免許をとり、新しくバイクを買ったというので、

私とTさん夫妻との三人でツーリングに行ったことがありまして…

ツーリング先に選んだのが、関東圏では有名な峠道、「某多摩周遊」だったのです。

今なら中央道は上野原インターで下りて、その先小一時間て感じですが、

当時はその行き方を知らずに、八王子経由で迷いながらやっと到着したのを覚えています。

さて、先頭はワタシで、Tさんの奥様を真ん中に、Tさんが最後尾 という順で走り出したんですが…

奥様が初心者ということで、かなりペースを抑えて走っていたつもりだったんですが、

ぼんやり走っていたせいか、つい二人を引き離してしまったんですよ。

「いかんいかん、ペースを緩めないと…」と、スピードを下げ、

後方との距離を確認するためにミラーを覗き込んだんですね、そしたら…

ん?先頭の俺と…後方の二人の間に、もう一台走ってる…

その姿をミラーの中に確認したとき、瞬間的に、M君のあの言葉がワタシの頭に閃いたのです。

「アレな人は、普通の人間と同じように見えるが、すぐに違うとわかる」

!!!!!!!!!!!!

違う!!

コイツは普通の人間じゃない!!!!

たしかに、M君の言ったことは本当でした。普通の人間と同じく見えますが、明らかに違います。

具体的に言うと…

「存在感」が無いんですよ、全然。

例えるなら、写真を切り抜いてミラーに貼った感じとでも言いましょうか…、

あるいは、スクリーンに、映写機で投影した感じと言いましょうか、

とにかく存在感というか立体感が無いという感じです。

そして、なんといっても…わかるんですよ、…こう、直感的に、「この世のものじゃない」と…

この感覚は、とにかく「直感的」としか言いあらわせません。

その姿は、今でもはっきり覚えています。(画像参照)

青ざめたワタシは、あわててミラーから目をそらし、路肩にバイクを停め、必死で祈りました。

「…たのむ!見間違いであってくれ!実在の人間であってくれ!!」…と。

やがて、後方の二人が路肩で止まっていたワタシに追いつきました。

その先にあった駐車場にバイクを入ると、、ワタシは恐る恐るTさん達に聞いてみました。

「さっき、俺とTさん達との間に、誰かもう一台走ってませんでした…?」

「いや?誰も走ってなかったけど?」

もしかしたら、ただの見間違えだったのかもしれません。

というか、是非見間違いか、気のせいであって欲しいと、今でも思っております。

さて、次回、いよいよ最終回…

あべは昔仕事中、首都高で不可解な横転事故を起こしたことがあるんですが…

その事故にまつわる不思議な出来事をお話しましょう。

それではまた来週!

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