先日、久しぶりにボクシング観戦に行きました。
「日本武道館」で行われた世界戦ではなく、ボクシングの聖地「後楽園ホール」で行われた興行。
6回戦の頃から応援しているボクサーの50回目の試合です。
一番ボクシングにハマった頃は月に2、3回は後楽園ホールに通ってました。
ボクシング観戦で2度ほど怖いモノを見た事があります。
一度目は、応援している選手が世界挑戦前に「レイナンテ ハミリ」という 強豪と対戦した時でした。
一度、世界一位までランクを上げたハミリ選手は野武士とも思える面構えで大好きな選手。
しかし世界戦やランカー3連敗後の試合(心ないボクシングファンは落ち目の選手を呼んできたと陰口をたたいていた)で、しかも計量でかなりの体重オーバー という失態。
ハミリ選手が短時間で契約体重まで落とさないと試合成立さえ危ぶまれました。
僕の応援する選手陣営は「無理して体重落とさなくて良いですよ。ぶっ倒しますから!」 と言い放ちました。
そして翌日。
ロープ際(ちょうど僕が見ているリングサイド側でした)に追い込んだハミリ選手 が放ったボディフックからのアッパー。
息をのみました。背筋が凍りました。瞳孔開きました。世界の凄さを 感じるスピードとタイミングと重さを感じるダブル。
初めて間近で恐ろしいものを見せつけられました。
応援する選手はきっちりそれをかわして(後日ご本人にお聞きすると、本当に洒落にならないパンチだったそうです)ハミリ選手を倒しきったんですけどねw
ちなみにハミリ選手の連敗の相手は エリックモラレス、マニー パッキャオ(間違いなく現在のパウンドフォーパウンド!比べ国の英雄!!アジアの誇り!!!)、ファン マヌエル マルケスというボクオタなら誰でも知ってる強豪ばかり。
もう一つの恐ろしい体験は当時大人気だったT選手が大阪でウィラポン選手を迎え撃った一戦。
知り合いと大阪まで観戦に行っていました。
入場の際 、興奮したT選手のファンがウィラポン選手を取り囲み入場を妨害するという暴挙に出ます。
僕はこのようなボクシングに対する尊敬が一切無い単なるボクサーのファンという連中が心底ヘドが出るほど大嫌いです。
騒然とする会場の中 ウィラポン選手はリングに上がらず気を鎮めていました。
天井から吊るされた大きなモニターにウィラポン選手の顔が大映しになります。
そしてある瞬間。本当にある一瞬でウィラポン選手の表情が一変しました。
僕の中にある「人殺し!!」 と思える目に変わったのです。
狂気や恐怖を宿らせた目ではありません。冷静に冷酷にお仕事として人を殺せる人の目に変わりました。
背筋が凍りました。全身変な汗が滲みます。
一緒にいた知人と「勝てる分けない」とゴングが鳴る前から結果を予想出来ました。
結果はその通りになりました。
あの一瞬を未だに忘れる事が出来ません。
応援する選手はなんとか不格好ながらKOで勝利しました。
年齢も限界近くここ一年負けもこみ引退ささやかれる状態でしたが、この勝利で次は日本タイトル挑戦者に内定。
なかなかにしんどい試合になるでしょうが頑張ってもう一花咲かせてほしいものです。
この日の応援仲間との勝利の祝い酒は 非常に美・・・
お腹を壊して いて速攻帰ました。
応援している最中からオムツが欲しいほどの状況でしたorz
日本タイトルマッチの時は選手以上に良い体調で応援に行きたいと思いました!!!!!