読者の皆様今晩は…
今日から立秋、まだまだ残暑厳しいですが、今週も怪談で熱帯夜を乗り切りましょう~。
さて先週は、見える後輩「霊能者M君」の話でしたが…
M君は、アレな人は普通の人間と同じように見える、しかしすぐに区別できると言います。
同じく見えるのに、違いがすぐわかる…それってどーゆーこっちゃ?
いったいアレな人たちは、いったいどうゆうふうに見えているのでしょう?
とゆーわけで、ワタシの体験談です。
しかし、見てしまったのは後にも先にもこれっきりですので、
出来るなら見間違いであって欲しいと未だに思ってるわけですが…
当時ワタシが働いていた、某バイク用品店の常連客の一人に、Tさんという方がいました。
そのTさんの奥様が免許をとり、新しくバイクを買ったというので、
私とTさん夫妻との三人でツーリングに行ったことがありまして…
ツーリング先に選んだのが、関東圏では有名な峠道、「某多摩周遊」だったのです。
今なら中央道は上野原インターで下りて、その先小一時間て感じですが、
当時はその行き方を知らずに、八王子経由で迷いながらやっと到着したのを覚えています。
さて、先頭はワタシで、Tさんの奥様を真ん中に、Tさんが最後尾 という順で走り出したんですが…
奥様が初心者ということで、かなりペースを抑えて走っていたつもりだったんですが、
ぼんやり走っていたせいか、つい二人を引き離してしまったんですよ。
「いかんいかん、ペースを緩めないと…」と、スピードを下げ、
後方との距離を確認するためにミラーを覗き込んだんですね、そしたら…
ん?先頭の俺と…後方の二人の間に、もう一台走ってる…
その姿をミラーの中に確認したとき、瞬間的に、M君のあの言葉がワタシの頭に閃いたのです。
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「アレな人は、普通の人間と同じように見えるが、すぐに違うとわかる」
!!!!!!!!!!!!
違う!!
コイツは普通の人間じゃない!!!!
たしかに、M君の言ったことは本当でした。普通の人間と同じく見えますが、明らかに違います。
具体的に言うと…
「存在感」が無いんですよ、全然。
例えるなら、写真を切り抜いてミラーに貼った感じとでも言いましょうか…、
あるいは、スクリーンに、映写機で投影した感じと言いましょうか、
とにかく存在感というか立体感が無いという感じです。
そして、なんといっても…わかるんですよ、…こう、直感的に、「この世のものじゃない」と…
この感覚は、とにかく「直感的」としか言いあらわせません。
その姿は、今でもはっきり覚えています。(画像参照)
青ざめたワタシは、あわててミラーから目をそらし、路肩にバイクを停め、必死で祈りました。
「…たのむ!見間違いであってくれ!実在の人間であってくれ!!」…と。
やがて、後方の二人が路肩で止まっていたワタシに追いつきました。
その先にあった駐車場にバイクを入ると、、ワタシは恐る恐るTさん達に聞いてみました。
「さっき、俺とTさん達との間に、誰かもう一台走ってませんでした…?」
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「いや?誰も走ってなかったけど?」
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もしかしたら、ただの見間違えだったのかもしれません。
というか、是非見間違いか、気のせいであって欲しいと、今でも思っております。
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さて、次回、いよいよ最終回…
あべは昔仕事中、首都高で不可解な横転事故を起こしたことがあるんですが…
その事故にまつわる不思議な出来事をお話しましょう。
それではまた来週!