本当にあったあなたのしらない世界 (あべもりおか) <2008/7/10 木曜日>
皆様こんばんは、やっと原稿が上がったあべもりおかです。
さて、梅雨明けも間近で、夏本番目前…とゆーことで、夏といえば怪談!
今回からしばらくは、あべもりおかが経験したちょっと怖いお話でもしていきましょうかね~。
え~、もともとワタシには、霊感とかそーいった類の能力は皆無なハズだったんですが、
そんな人間でも、例えば住んでいるところがアレな場所であった場合…
その場所の影響を受けて、嫌なものが見えてしまうこともあったりするようです。
そう…あれはまだ、ワタシが都内の某バイク屋に勤めていたころの話でございます。
その会社は、千葉のU安市に一軒の借家を借りて、社員の寮にしてたんですが、その寮とゆーのが
これまた怪しいところでして…家の中、いたるところに御札が貼ってあったり、
ちょっと感の強いやつが遊びに来たりすると「俺、この家、雰囲気悪いから 入りたくない…」
とか言われたりするようなところだったのです。
まぁ、そんな場所でも、もともと霊感など皆無のあべは、なんの疑問も持たず住んでいたワケですが…
しばらくすると、ど~にも怪しい現象が起こるようになってきたのです。
その寮は二階建てで、下の階には玄関を入ると、奥に向かって短い廊下があり、
その先には風呂場とトイレがあるんです。
廊下の右側には、台所、四畳半間、六畳間と並んでいて、あべは四畳半を使っていたのですが…
(奥の六畳間は当時の後輩が使っていた)
ある夜、あべは、漫画を読みつつ酒など飲んでいたのです。
もう誰もが寝静まり、し~んとする深夜…寮のなかで、起きているのはあべ一人のハズです。
……?
おや?廊下を、誰かが歩いてる気配がする…
誰だろう、二階に住んでいる同僚のSかな…きっと、奥の風呂場かトイレにでも行くのだろう。
…しかし、歩いていく気配がするだけで、風呂場のドアを開ける音はしません。
「…はて、いい感じに酒もまわっているし、気のせいだったかな…?」
ところが、しばらくすると、やはりまた誰かが廊下を歩く気配がするのです。
そして…
「きぃ~っ…」
突然、閉めてあるはずのドアが開いたのです。
「…!?」
ドアは開いただけで、誰も入ってくる様子はありません。
思わず廊下に顔を出し、左右を見回してみますが…やはり、誰もいません。
気をとりなおし、開いたドアを閉め(ドアとゆーか、蝶番で開け閉めするフスマみたいな扉だった)
しばらく すると…また廊下を誰かが歩く気配がします。
歩く方向はさっきと同じ、玄関から奥の風呂場に向かってです。
べつだん、足音が聞こえるわけではありません。
しかし、わかるのです。確実に、風呂場にむかって、廊下を 誰かが歩いています。
「………!?」
おもわず、ドアを開けて廊下を確認しますが…やはり誰もいないのです…
「ははっ…き、気のせい気のせい。もう寝るべ。」
ドアを閉め、寝る準備をすると…
「きぃ~っ…」
また、閉めたはずのドアが静かに開くのです。
「建てつけが悪いんだ、きっとそうだ…!」
無理やり自分を納得させ、あべはその後も、その会社を辞めるまで、その寮に住み続けました。
その間、毎日というわけではありませんが、「廊下に誰かの気配」は消えませんでした…
その寮は、会社が営業店を撤退したため引き払われましたが、
最後にその寮に住んでいたひとの話によると、そこでは、かつて
住んでいたひとが(おじいさんだったらしい)奥の六畳間で病死 されていたそうです…
(寮を引き払うとき、お隣さんに聞いたそうな)
その会社は、「安いから」とゆー理由で、そーいったいわく付きの事故物件をよく借りてたんですよね~。
まぁ、その病死事件と、あべの体験との因果関係はわかりませんが、
あのときあった「廊下を誰かが歩く気配」「ドアが、勝手に開く」
は、本当にあったことなのです…
この事件をはじめとして、その後もあべには不思議な出来事が起こるのでした…
続く!!